2024武蔵村山高校文化祭(PTAブース)

長男の虎太郎が武蔵村山高校2年生になり、父はPTA会長を拝命しています。「PTA会長なんてよくやるね~」と周りから揶揄されますが、全くその通りで、よくまあ面倒な事を引き受けたものだと自分でも思います。

そして就任して約半年が経過し、体育祭、文化祭、50周年記念式典登壇挨拶といった行事を乗り越え、残すところは卒業式と入学式での登壇挨拶となったので、備忘録として記録したいと思います。

まず、PTA会長職ははっきり言って余裕でした。余裕のよっちゃんです。普段行っている仕事に比べれば圧倒的に難易度は低く、全体の運営や予算調整もなんて事はありませんでした。PTA会長は忙しくて大変などと言っている奴の気が知れません。さて、今年は文化祭で面白い事を実施しました。その記録を残します。

時は遡り2024年5月、当時の副会長から「今年の文化祭はどうしましょうか?」と聞かれるところから始まります。例年PTAブースを出展してまんじゅうを500個販売(1個100円)というのがデフォルト設定で、今年もそれに準ずる流れで実施する予定でした。

しかし、昨年の写真を見せてもらった所、薄暗い、つまらなさそうな雰囲気が漂っており、何とも言えない空気になる事が想定されました。そこで、今年は例年の4倍である2000個売らないかと役員の皆さんに提案する事から始めました。それにあたり、約10ページ程度のプレゼンテーション資料を作成し、今期から導入したLINEWORKSで資料共有を行い同意を得る事に成功します。

準備は事前のコンセプト説明と役割分担で1日、その他は前日設営のみです。

ちなみにこの手の目標というのは、倍だと「頑張る」という選択肢になり、10倍だと「バカなこと言ってんじゃないよ、やーめた」となります。3~4倍くらいになってくると頑張ってもどうしようもないレベルなので、何かブレイクスルーが必要となる数字なのでそう設定しました。

水曜日のダウンタウンのオマージュとして「PTAの自由ケンキュ」と題し、説を検証するという仕掛けです。全体に告知したいと考えたため、学校と交渉して保護者向け連絡アプリ「クラッシー」にて事前にお知らせをアプリ配信してもらいました。

ドリンクサービス等のご案内

この案内ではダイレクトレスポンスマーケティングの考えを応用しました。

結果としては想像を余裕で上回り、開始後90分で完売という結果でした。ここで分かった事は大人が高校生相手にゴリゴリにマーケティングするとコールド勝ちするという事でした。私も大人であり、企業経験もあるのでこれらを実施するにあたり、学校とは綿密にやり取りしました。

やり取りはメールです。計画段階からパワーポイントの資料を学校に提出し、企画趣旨を説明、それに伴う学校側設備の使用許可や、許される範囲の調整など行いました。面白かったのは、学校側でも把握していないくらいに私が突っ込んで確認をしたため、文化祭の規定なる資料が掘り出された事です。半ば形骸化していた資料でしたが、それと照らし合わせながら実行可能な事、不可能な事を選別して最終規格としました。その時点で、学校側の許可関係はすべて完了しています。出店イメージも事前に作成し学校側に共有しました。

なお、それらの提出は学校からは特に求められていませんが、こういった報告はまめに行った方が後で物事が進めやすくなると知っている大人の先回りです。

まんじゅうの掛け紙にもこだわりました。まんじゅうパックにこの紙を巻いて販売しました。こちらはエヴァンゲリオンのオマージュです。

掛け紙a5

著作権や肖像権に関しても学校とやり取りを行いました。学校は原則として著作権から除外されるとされています。また、このPTA活動に関してもその一環であると判断できるだろうと学校側と合意して製作物を作っています。またエヴァンゲリオンのイラストは公式が配布しているフリー素材を使用しました。掛け紙の文章にもこだわっています。上部は学校に関連した用語、中央部は今回の文化祭、武蔵村山高校について。下部は製作時期に丁度、西野カナ復活の一方が入ってきたためそれに伴った音楽の歌詞を抜粋しました。説明したら皆笑っていました。

全体的には特に問題は発生しなかったのですが、何をやるにしても反対者というのは居るものです。武蔵村山高校PTAには事務員という役職でPTAが年間40万(週1勤務)程度で雇用している60-70代女性がいます。卒業生の親で、PTA役員をやったあとその流れでずっとPTA運営に関わっている様です。別に悪い人ではないのですが、典型的なおばさん、おばあさんです。

今回の2000個販売に関して明らかに気分を害しており、不機嫌な空気をぶんぶんに振りまいています。絶対に無理だ、食べ物で遊ぶんじゃない、私は長年関わっているから知っているという雰囲気全開です。プレゼン資料を事前に渡したり、このおばさんを巻き込むべく当日の運営手伝いを打診したりと色々やりましたが力及ばず、不機嫌のままでした。

質が悪いのが、私にはあまり言ってこないのです。私以外の少し立場の弱い他の役員に不機嫌を振りまいて文句を言うので困ったものです。

また、依頼している饅頭屋がこのおばさんの甥っ子という事もあり、その甥っ子も「売れるんですか?」と怪訝な対応をしてくる始末。こいつに関しては、饅頭屋であり売れるか売れないかは関係ないだろうと思うのですが、それでもプレゼン資料を準備して事前に渡しました。そこまでしたのに、当日納品予定から1時間遅れて、且つまんじゅうも固くなっているという不始末をしたので普通だったら出入り禁止なのですが、来年は会長を辞めるので特に大事にはしませんでした。なお、饅頭屋が言うには東海大菅生の文化祭にも納品しているらしく、そこでは2日間で1500個だとの事。菅生高校は1.5倍くらいの規模感なうえに、2日間という事もあり、実質の差は3-4倍程度です。疑心暗鬼になるのも仕方がないか。

いずれにしても来年は黙るでしょう。

結果は90分で行列が途絶えることなく完売でした。文句を言われていた他の役員はいの一番に事務員のおばさんに報告をしたと嬉々として語っていました。

20241116PTA常任委員会プレゼンテーション

上記資料は11月に実施された全体会議の際に、開催までの流れを含めてPTA委員に対して報告した際のプレゼンテーション資料です。約30ページあり、当日はプロジェクターを使用し30分弱のプレゼンテーションを行いました。PTA委員の奥様方も大人がくだらないことにここまで本気になっているので、皆笑ってくれて和やかな雰囲気で最後には拍手を頂きました。多分日本全国のPTA会長をかき集めてプレゼン大会をしたら優勝できると思います。自分よりも弱い相手しかいない土俵で戦う重要性を再確認しました。圧倒的勝利です。

文化祭終了後には、再度学校側と交渉して今回の結果を保護者無に向けて報告する内容の手紙を配信してもらいました。

報告

でね、今回学んだことやうれしかったことがあります。事前準備で、3時間程度趣旨を説明したり、資料を作ったりしているときでした。

みんな、一緒に作業している人の事を仲間だと認識し始めて、お互いの職業等が気になり互いに話はじめ、お互いを理解しようとしていました。各々の仕事内容を聞いて、否定する人は誰もいません。素直に感心していて「すごいですね~」「さすがですね~」と言い合っている。良い雰囲気。

元ヤン気質の役員の一人がこんな話をし始めました。

「私、PTA役員とか絶対にやりたくなかったんですよ。小っちゃい子もいるし参加出来ないと思って。そしたら電話かかってきちゃって、出ちゃったんですよね。何もできないし、本当に何もしなくていいですかって確認して会計を引き受けたんです。イメージでは重たい雰囲気がある感じだった。

だから、私もハンコを押しに来るだけだと思ってて、忙しくないですよねって散々何度も確認したんですよ。

でも、いまこんなことやってて(笑)すごく面白くて。まさか、こんな感じになると思ってなかった。」

男性の役員が

「いや~なんか売れそうな気がしてきましたね。私は今年の役員だったという事を自慢できると思います。」

他の女性役員も

「これ、本当に売れたらうれしくて泣いちゃうかもしれませんね!」

皆さんにとっても私にとっても、成り行きで引き受けただけの何の価値もないと思っていたPTA活動に意味が生まれた瞬間だと思ったのです。文化祭で本気を出したところで、金銭的価値はほぼないし、それを誰が見てくれているわけでもない。得るものは特にないとわかったうえで、面白がってやってみたら、少し不思議な空間と人間関係が出来上がり、それだけでも会長を引き受けた価値があったなと思いました。

私自身は、そうなる事はなんとなく予想はしていたけれども、事実として人の心や考え方に影響を及ぼせたならば、とてもいい経験だし、うれしいなと思ったのです。

同じような事を、毎年開催しているBBQにも感じています。なんだかんだ続けていてよかったなと。大人になったら年に2回会う人ってもう親友と呼んでもいいレベル。実際に親友かと言われると?ではあるけれど、そういった頻度で時間を共有できているってのはもはや奇跡ですよね。

子供たちもだいぶ大きくなって、参加しない子も増えてきました。それならば大変な準備をしてわざわざ行わなくても、大人だけで居酒屋にでも行けばいいのでは?とふと考えるのです。でも、そうなったらおそらくみんな来ないと思う。

毎年決まった時期に決まった場所で出入り自由に開催されている。子供を連れてきてもいいから予定の調整も容易で費用も大人の会費だけなので安い。気負うことなく来ることが出来る場所だから毎年来てくれるのではないか。もう25年くらい継続開催していて、ほぼインフラ化しているこの行事は私の一存だけでやめる事は出来ないかもしれません。

子供が独立したら、BBQの代わりに熱海旅行にでも行こうよと言ってみたりするものの、「でもいざ熱海旅行だったらみんな来るかな?誘えるかな?」と思うわけです。休みの予定を調整しなければならないし、家を空ける間の子供のご飯の心配も必要。旅行となれば一人2-3万は最低でもかかる。それらを全部クリアして何十人も集まるなんてことは現実的には不可能だと思います。その時々のみんなの経済状況もあるでしょうし。誘う方も気を遣うし断る側も気まずい。それが分かっていてわざわざ足を突っ込むかと言うと・・・突っ込まないよね。

大人になると、何かに誘ってくれる人、自分から動いてそのストレスを背負ってくれる人って超希少種です。ほとんどの人は自分からは連絡しない。大人に限らずしないかも。でも学校に行けば友達はすぐそばにいるから問題なかったわけです。

私は割と友達が多いほうだし、過去のお付き合い、先輩後輩にフットワーク軽く連絡する方だけれども、それでも、久しぶりのタイミングではややストレスを受けて「えいや」と言いながら連絡しています。先日も長野でリンゴ農家を営む元職場の後輩に8年ぶりくらいに電話をして、長野の奥地でリンゴ狩りをしてきました。元同僚で実際に長野まで来た奴は一人もいないらしい。彼も喜んでくれた。

年末に、新卒時代(20年前)の元同僚に仕事上の相談があって連絡し(5年くらい連絡してない)、そのついでに何人かに声をかけて食事会をしました。約5年ぶりに集まったメンバーは誘ってくれたことに感謝してくれて、楽しい時間を過ごした。ちなみに前回の幹事も私。

そして、最後に「また誘ってね」と言われる。慣れっこだし、そういうモノだと分かっているけれども、「お前が誘えよ」と思うし、実際に言った。「お前が連絡しろよ」と。別に険悪な空気ではない他愛のない光景。

懐かしい人物の話がでて、一人が会いたいと言い出した。「連絡すればいいじゃないか?」と言うと、「いや~会いたいけど・・・こちらから連絡してまで会いたいってわけでもないし・・・なんか連絡したら負けな気がして・・・中原がこういった会をまた企画してよ」などと言う。ちなみに、こいつは外資系証券会社の営業部長。

「なんだおまえ、めんどくせえな。さっさと自分で連絡しろ(笑)」などと言い合う。

私はこれからも誘う側で頑張っていこうと思います。みんな知らないかもしれないけれども、違う景色が見えるよ。それだけの価値がある。ちょっとの勇気。

覚えてくれているかな?迷惑ではないかな?自分が出しゃばっていいのかな?とか気にしないで大丈夫。迷惑ではないし、あなたが覚えているなら大抵相手も覚えているし、むしろ出しゃばってもらいたい。きっと連絡を喜んでくれるはず。時間がたてばたつほど、年を重ねれば重ねるほど、どんどん出来なくなるから。

みんなも是非誘う側に回ってみてください。勇気、ちょっとの勇気はマジで大事。

 

3/25追記

卒業式の祝辞挨拶をしました。生徒及び保護者で約500名程度。最初はなるべく短く切り上げようと考えていたのですが、PTA会長に望まれている事って何かな?と思いました。まあ何も望まれてはいないのですが、礼を失してはならないなと。

先生方が色々と考えて準備している卒業式にて適当に喋って終わるという事は許されないなと考えを改めました。

そこで、ガチで話をすべく8案ひねり出しました。この段階で式まで約2か月程度あります。その中で2案に絞り、第一候補を練り上げました。かなりの傑作が出来たのですが・・・取り下げてもう一候補に変更しました。その理由は、祝辞内容の主役が「私」になってしまっていたからです。あくまでの主役は生徒であって、その保護者、また先生です。

練りに練って、2週ほど前にはリハーサル録音をして、それを何度も聞きなおしながら修正をかけて完成しました。約8分間の祝辞です。

結果としてとても良かったとお褒めの言葉を方々から頂きました。顔を手で必死に隠して笑っている先生の顔が見えました。PTA役員の卒業生保護者からは、「会長に笑わされて、そして泣かされた」と最高の賛辞を頂きました。幾人の先生や保護者からも声をかけられました。

これも、まあまあ厳かな空気が流れていて、校長がニーチェの話をし、教育委員会がコロナが第五類に云々という話をして、会場が冷えに冷え切った中でのスタートだったので、例のごとく勇気が必要でした。

泣いて笑える事を目指していたので、一定の成果を残せたと思っています。そして、その後半月位してから別件で学校へ行く機会がありました。そこで、とある先生から声をかけられて「卒業式の挨拶最高でした。教員生活17年になりますが、PTA会長の挨拶であそこまで笑わされたことはありませんでした。」とこれまた賛辞を頂きました。

おめでたい日の、卒業式に泣かせるだけってのも無粋ですからね。しっかりと緩急をつけて笑えるえぴーソードも盛り込みました。

おめでたい席での祝辞というのは意外と難しいですね。聞き手の属性も無視できません。今どきはシングル世帯も多いので、奥さんや旦那さんという呼び名はNGだと思うし、必ずしも保護者が親ではありません。ですからお父さん、お母さんという言い方にも配慮が必要です。小さい子も参列していたりするので、子供の夢を壊すようなネタもダメです。

またジェンダーは意識するし、笑わせるためには学生と親の両方に伝わる内容でなければなりません。今回の祝辞では、変顔、トナカイのそり、妖怪ウォッチ、イオン、トイザらス、アンパンマンラムネ、推し活、目黒連、今田美緒、石原さとみ、ヒトカゲといったキーワードで構成しました。いまだかつて、卒業式で「アンパンマンラムネ」と発言した人は居ないと思います。

別件、「新入生説明会でしゃべってください」と副校長からふわっと依頼されました。何をしゃべるの?それは何の会なの?という事もよく分からず、前年の引継ぎ資料もありませんでした。おそらく、新入生保護者にPTAの活動を伝えて、加入を促してねという場であろうと推測して、色々と考えていた時ふと思いました。

これって、動画作って流せば良くね?と。そこで作った動画が下記です。

 

 

プレゼン資料を作って、来年以降も使えるように子豚にしゃべらせました。私がしゃべってボイスチェンジャーで声を変えました。少々長いので、ショートバージョンも別途作成して次期役員に引き継ぎました。これで、来年以降PTA会長が新入生説明会に出席する必要はなくなります。時の会長が必ずしもプレゼンテーションが上手だとは限りませんから、属人化はなるべく排除すべきです。
時間の兼ね合いで会の中で流すのが難しいという事になり、会が始まる前に流してもらいました。ひとまず、動画初年度としては目的を達成できたのではないかと思います。校長から「豚さん可愛かった♪」と言ってもらいました。

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